給湯器の水漏れは、重大な故障の前兆であり、放置すると様々な問題を引き起こす可能性があります。水漏れの原因は、大きく分けて「給湯器本体からの水漏れ」と「配管からの水漏れ」の2つがあります。「給湯器本体からの水漏れ」は、給湯器内部の部品の劣化や破損が原因で発生します。例えば、熱交換器やパッキン、安全弁などが劣化すると、水漏れが発生することがあります。熱交換器は、水を温めるための重要な部品であり、長年の使用によって腐食したり、穴が開いたりすることがあります。パッキンは、部品と部品の接続部分に使用されるゴム製の部品で、経年劣化によって硬化したり、ひび割れたりすることがあります。安全弁は、給湯器内部の圧力が異常に高くなった場合に、圧力を逃がすための部品ですが、故障すると水漏れの原因となります。「配管からの水漏れ」は、給湯器と接続されている給水管や給湯管、追い焚き配管などの接続部分の緩みや、配管自体の劣化が原因で発生します。配管の接続部分は、ナットやパッキンで固定されていますが、長年の使用によって緩んだり、パッキンが劣化したりすることがあります。また、配管自体も、経年劣化によって腐食したり、ひび割れたりすることがあります。水漏れを発見した場合は、まず、給湯器の運転を停止し、給水バルブを閉めてください。給水バルブは、通常、給湯器の近くに設置されています。次に、水漏れ箇所を特定し、可能であれば応急処置を行います。例えば、配管の接続部分からの水漏れであれば、増し締めすることで水漏れが止まる場合があります。しかし、応急処置はあくまでも一時的なものであり、根本的な解決にはなりません。必ず専門業者に点検・修理を依頼しましょう。修理費用は、水漏れの原因や、交換が必要な部品によって異なりますが、数千円から数万円程度が目安です。ただし、熱交換器の交換など、大掛かりな修理が必要な場合は、10万円を超えることもあります。水漏れを放置すると、給湯器の故障だけでなく、建物の腐食や漏電、カビの発生など、様々な問題を引き起こす可能性があります。水漏れを発見した場合は、早めに専門業者に相談しましょう。
決定版!給湯器の水漏れー原因と対処法、修理費用の目安